先日、駅前のカフェでランチした時のこと。
きれいにネイルした5本の指で、
パソコンのキーボードを打ち続けている女性が
隣のテーブルに座っていました。
「タカタッ、タカタッ、タカタッ!」って
キーボードの音が響いて、うるさいんですけど・・・
しばらくすると電話をかけ始めた。
絵に描いたような営業ボイス。
柳原可奈子ばり。
どうやら保険の書き換えの話らしい。
やっぱり生保レディでした。
アポイントを取るための電話なのだろうから、
内容や設計までの話はしないのだろうけれど・・・
話の内容に具体性がない。
「良いお話があるので、お会いしたいのですう~♪」
・・・なぁ~んて、使い古されたフレーズだけ。
それにどうして、あの猫なで声なのだ?
不思議だ。
生保レディの中には、ブローカーのような
ただのセールスマンも多いです。
顧客のライフサイクル、人生設計や、
個々人の夢などに基づいた、
時系列を考慮したライフプラン・シートなど作成し、
ファイナンシャルプランを立てるようなことは、
していないのではないだろうか。。。
もしかして作っている方もいるかもしれないけれど。。。
会社がたぶん、PCソフトとか提供しているだろうし。
それほど、勉強していなくても、
お客様に親身になっていなくても、
それっぽい風を装えるような道具はそろえているかもしれません。
大きい会社ならなおさらね。。。
中身に対する理解がなくても、
恰好はつけられるかもしれません、
昨日今日生保レディーになった方でも。。
また、それらの武器がなくても
なんとなくのどんぶり勘定程度はしているかもしれません。。。
実は裏付けをきちんととって、
明確に計算することも可能なんです。
一人一人のお客様の人生に寄り添うような
本当に必要な保険を、設計できるのです。
その昔、私がFP資格を取得した時、改めて気がついたんです。
ま、今の方たちは、もっと勉強しているでしょうけれど。
だから、生命保険って、
個人なら一生で一本で良いはず。
外資の『P生命保険』は、
それをウリにして日本に進出しました。
初めてそのコンセプトを聞いた時、
本当にびっくりしたんです。
顧客の事情や環境をすべて含めた計算設計し、
人生を助け、豊かにするためのプランなのだから・・・
本来「一生で一契約」で良いはずです。
その後大きな転換、変換がない限り、
本来は書き換える必要がない商品であるはずなんです。
一人の人生を時系列で考え、
設計するものなんだもの。
何だかわからない新商品が出るたびに
乗り換えさせるって、
クライアントの人生考えていないよね。
それって、売る側の都合だよね。
生保会社の支社には、
カラフルな棒グラフが張ってあって、
成績の良いレディさんは、
棒グラフの先が天井まで伸びて、
それはそれは素晴らしい光景。
ご本人、鼻高々~♪
企業側も、レディさんのモチベーションや、
レディさん同士の差別化、
ライバル意識発生育成のため、
ブランド品や香水や、値の張る豪華景品を肴に
競わせていましたよね、社内で。
彼女たちにとって、各支所の所長や、
上司に気に入られることも重要です。
そのため女の争いは過熱していくのでありました…的な、
「火曜サスペンス」張りの緊張関係とかありましたね。
昔は生命保険って、購入側は細かいことは
よくわからない部分があっても、
人生に関わることだから、必ず入っていました。
その際、よくわからないから
「専門家」である生保レディにお任せしていたわけです。
実際、生保の規約や計算って、複雑なんです。
約款書なんて読めないよ、字、小さいし。
複雑すぎるし。。分量多すぎるし、、
電話帳か!・・てくらいページ数ありますから。
だから、資格が必要なわけです。
それなのに、専門家だと思っていた彼らは、
自分たちが自分たちのために
「売りたい」商品ばかり売っていたのです。
無防備で善良なクライアントは、
言われるとおりに加入していたのです。
しかし、そのうちなんか変だなと思うわけ。
書き換える都度に、利率も下がるし、
どんどん保険業法って変わります。
「これ、入っていてなんの役に立つのかわからない。。」けど、
「何もないと困るから。。。」なんて、
心細い気持ちで大枚はたく
子羊ちゃんをだますのにも限度あります。
なんか変だな。。。と思い始めているときに、
「お客様に必要な、ジャストフィットな生命保険」
「お話、夢をじっくりお聞きして、設計します。」
「おまけに一生に1回の加入で完了」
・・・なんて商品出てきたら、
「そうそうそういうのが欲しかった!」となる。
それを買って、後々、
「本当に良かった」という結果が付いてくると、
さらにそれを喧伝する。。。さらに売れる。。。
そうすると企業側は、さらに本当の意味での「企業努力」をして
「良い商品。お客様が欲しがっている商品」を作る。。。
さらにお客様が喜び、家族も喜ぶ。。。という
商売とは、お客様の困りごとを解決することなんですよ。
柳原加奈子張りのねこなで声、全く必要ないんです。
原理原則なんですよね。。。
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